Sさん 女性 40代 札幌市在住 2022/06/03 (摂食嚥下障害と不定愁訴) その後
私は2020年の11月頃から原因不明の摂食嚥下障害やさまざまな不定愁訴に苦しみ、片山先生のもとを初めて訪れたのが、2022年の6月初旬でした。
札幌から岡山まで母が同伴してくれて初めて計3回の施術を受け、自分も家族も驚くほどの回復を実感することになりました。
それは初めての施術後に書いた体験談の通りです。
それからおよそ5ヶ月後の10月には、今度は一人で2度目の施術を受けに行きました。
先に申し上げておくと、片山先生の施術を受けるまで非常に苦しんだ嚥下障害は、初めての施術で驚きの改善がみられたのをきっかけに、2度目の施術までの約5ヶ月間でほぼ普通の食事ができるまでに回復したのです。
そこで、再び体験談を書かせていただくことにしました。
嚥下障害に苦しんだ過程から1度目の施術を受けるまで、そして2度目の施術を受けるまでの経過と現在について振り返ってみたいと思います。
私と病状や症状が似ている方、ほかの辛い症状でお悩みの方にとって、私の体験がなにかのお役に立てばと思います。
私の症状は、まずはじめに鼻の奥に何かが溜まって喉に落ちていき詰まって苦しいという後鼻漏の症状から始まりました。
後鼻漏によってむせて咳き込み充分に眠れず、また食べにくさや飲み込みにくさを感じるようになりました。
鼻の症状が出てからわずか1ヶ月後には固形物が飲み込めなくなってしまいました。
耳鼻咽喉科で嚥下障害の診断が出ましたが、その原因は不明でした。
この時は液状やゼリー状のものしか喉を通らない状態に陥っていました。
日常生活もままならない状態だったので、仕事も辞め、実家の両親の元で療養することになりました。
嚥下障害の最も重い症状が出ていたのが、2020年の冬〜2021年の春でした。
元気な頃は52〜53キロくらいあった体重がこの頃は40キロくらいまで落ちたと思われます。44キロまでは体重を測っていましたが、痩せ細っていく体と減り続ける体重を見るのが怖くなり体重計に乗れませんでした。
その時の主食は、もっぱらネスレや明治のドリンクタイプかゼリー状の介護食で、その他はヨーグルトや出汁のみのスープでした。
キューピーの嚥下レベル別の最も重い症状向けのペースト状の介護食を牛乳やスープで伸ばして時間をかけてどうにか飲み込むといった感じでした。体は力が入らずふらふらで、まるで修行、苦行のような辛い毎日でした。
栄養士さんのご指導もあり、最低限必要なエネルギーや栄養素を補いそれ以上は痩せないようにハチミツやオイルを食べものに混ぜてカロリーUPをはかったり、マヨネーズやすりおろし長芋、温泉たまごで他の食材をくるむことで少し飲み込みやすく工夫しました。
そして母が調理法を工夫して離乳食的な食事を作ってくれました。
牛乳を多めにミキサーにかけたイチゴ牛乳やバナナ牛乳は自分で作ってよく飲みました。
鍼灸の先生も調理法を調べてくれて、玄米を炒った後に茹でて更にミキサーにかけた玄米クリームを教えてくれました。
ミキサーにかけたものはドロッとして重たくて介護食ゼリーなどよりも難易度が高かったのですが、スープなどで伸ばして頑張って食べました。
そうして次第に、豆腐、具なしの茶碗蒸し、アボカド、缶詰のホワイトアスパラ、カニカマ、イワシの缶詰、繊維や酸味が少ない果実など、マヨネーズやすりおろし長芋にくるんだりそのままでも食べやすいと感じた食材は常備するようにして、一日少しずつ何度でも食べました。
キューピーの介護食も嚥下レベルを少しずつ上げていき、トロトロに柔らかく煮た野菜、そうめんやうどんなど柔らかく煮た麺類が食べられるようになっていきました。
そうして段階的に調理方法を変え約1年半かけて徐々に飲み込めるようになりましたが、それでも2022年6月、母と一緒に1度目の施術の旅に出る頃は、まだ主食として代表的なご飯やパン類は食べられず、食事に普通より時間がかかり、食事回数も6回くらいは必要でした。
その他にも「生野菜のように繊維質のもの、喉に貼り付いて残りそうな海藻類、固い、ボソボソしている、バラバラ、粘り気がつよい、もちもちしている」といった飲み込みの難易度が高いものは、なかなか食べられませんでした。
片山先生の初診の問診の際、記入用紙のほとんどの欄がたくさんの症状で埋まりました。
一番しんどいのは嚥下障害ですが、体のあちこちに辛い症状がありました。
札幌から母が同伴してくれて、自分でもかなり頑張った感じで岡山を訪れました。
治療の旅はタイトなスケジュールでしたが片山先生のご配慮もあり、3日間に渡り3回の施術を受けさせていただきました。
そしてその時に、自分の身に起きた驚きの体調の変化と回復の兆しを体感して感動をおぼえました。それは1度目の施術後の体験談に書いた通りです。
片山先生の施術の後、ずいぶんと飲み込みやすくなり、食材のチャレンジも積極的にできるようになりました。
少しずつ食べられる物が増えて、次第に体力もつきました。
今では食事に費やす時間も一般的にゆっくり食べるくらいのスピードで終えることができ、食事の回数も3食とおやつで1日に必要なカロリーをとれるようになりました。
以前のように一日中、長時間かけてむせながら何度も頑張って食べなくてすみます。
激減してなかなか戻らなかった体重も、今は私にとって理想的な48〜50キロをキープできるようになりました。
まだ鼻の奥や耳の閉塞感や後鼻漏の症状、胃腸の不快感やハリは続いていますが、片山先生の施術後にずいぶん楽になっており、むせることも減りよく眠れるようになりました。
頭痛、首こり、肩こり、背中のはりはだいぶなくなり、毎日のように使っていた湿布薬は6月の1度目の施術以後は使っていません。
胸や背中に時々走る神経痛のような痛み、全身倦怠感、不安感やイライラ、浮いたようなめまいや立ちくらみも感じなくなりました。便秘、手足の末端の辛い冷え、ひじや指など関節の痛みもなくなりました。
10月の2度目の施術の際、私が訴えた膝や腰の痛みも、11月現在の今のところはほとんど感じずに楽に過ごしています。
自分でも信じられないくらいの回復です。
嚥下障害だけでなく、体のあちこちが楽になる日が近々にくるなんて、苦しみのど真ん中で辛い症状に支配されていた状態では想像もできませんでしたが、本当に現実です。
片山先生には心から感謝しています。
片山先生の元を訪れる2ヶ月前の2022年4月から通っている耳鼻科クリニックで現在も慢性上咽頭炎の治療を週に1回のペースで継続中です。EAT(Bスポット)療法 と、自律神経を整える近赤外線をのどと首にあてる電気治療を受けていて、漢方薬などの薬も処方されています。耳鼻科の先生にすすめられた鼻うがいと上咽頭洗浄は毎日やっています。
鼻うがいは「サイナス・リンス」を朝起きた後と夜寝る前に1回ずつ、上咽頭炎洗浄は梅エキスの「ミサトールリノローション」を午後にに症状が辛くなってくる時間帯に1日1回
やっています。いずれも5分くらいでできることなので継続しやすいです。
唾液がよく出るようにシュガーレスガムを噛んだり、鼻呼吸のための「あいうべ運動」もします。冷え防止で養命酒を飲んでいます。
足首ウォーマーをし、首はハイネックやストール、そして特に鼻には手首を温めることが大事だというので手首ウォーマーをしています。寝る時は鼻呼吸テープをして寝ます。
また週に1回は鍼灸治療院にも通っています。
自宅ではお灸をしたり、ヨガやストレッチ体操なども続けています。
小さな努力かもしれませんが、こんな養生も回復していった要因の一つかもしれません。
体験談の最後にもう一つ、片山先生にご報告したいことがあります。
体の様子をみながらですが、短期の仕事から派遣で働いてみることにしました。
そして11月中旬からの仕事が決まりました。
10月に2度目の施術を受けて以後、それまでよりも体調が良い日が続き、本当におかげ様で食べることにも自信がつきましたし、もう外に働きに出ても休憩時間に普通に食事を済ませることができると思い、働く意欲が湧きました。
2年間も療養していたのでブランクがありますが、無理をしないよう気をつけながら働いてみようと思います。
片山先生に診てもらう前は、元気だった頃のようにみんなと同じものを味わって普通に食事ができるような日が来るんだろうか…と希望が持てない状態でした。
そんな私にとって、約2年前から始まった摂食嚥下障害からの回復は、まるで奇跡のような出来事でした。
今年2022年の最高で最も幸せな出来事は、片山先生と出会い、先生の施術のおかげでここまで元気になれたことです。
大袈裟ではなく私は先生に命を救っていただいたと思っていて、心から感謝しています。
本当にありがとうございます。
片山先生、来年も施術を受けに行きますので、よろしくお願いいたします。
今よりも元気な姿で先生にお目にかかれたらうれしいです。楽しみにしています。
これから寒い冬をむかえますが、片山先生もどうぞご自愛なさってくださいね。
元気に良いお年をお迎えください。
院からの所見
お勤め始められるそうで、社会復帰おめでとうございます。嬉しいお便りですね。
6月に3回受けられ10月までの期間もペースは落ちることなく過ごされたようです。
10月の触診では顎関節の詰まりとこめかみから後頭にかけて詰まった感じがありました。
10月の3回目に左胸鎖乳突筋(右向いたとき左の首筋が掴める筋肉)上部に固さがあり、弛めるとラクになられ、そこに到達したかったの弁をいただく。
これ以外の頚椎は安定されていましたので、当分調子は維持できそうです。
患者様の声
Access
五気長生療院へのアクセス
中国学園大学・中国短大 北側
五気長生療院
〒701-0153 岡山県岡山市北区庭瀬70-6
駐車場:3台
2023年11月より
診療時間
9:00~12:00 / 14:00~18:30
(18:30最終受付)
日曜:17:00(最終受付)
定休日:木曜日(その他不定休がありますので、お知らせをご覧ください)
往診はございません。
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