Sさん 女性 40代 札幌市在住 2022/06/03 (摂食嚥下障害と不定愁訴)

私は原因不明の摂食嚥下障害や、さまざまな不定愁訴に苦しみました。
嚥下障害の始まりは、鼻の奥から何かが喉に落ちていき詰まって苦しいという後鼻漏の症状からでした。
睡眠中も喉に落ちてきたものにむせて咳き込み、充分に眠れない日が続きました。 徐々に飲み込みにくさを感じるようになり、1ヶ月後には固形物が飲み込めなくなってしまいました。 液状かゼリー状のものしか飲み込めなくなった頃には、体重は急激に減少し筋力や体力が衰え、ついに出勤できなくなりました。
他にも次のような症状がありました。 鼻と喉の奥や食道のあたりに不快な違和感、声枯れ、目鼻耳のあたりの奥の痛みや閉塞感と圧迫感、頭痛、首こり、肩こり、背中のはり、胸や背中に時々走る神経痛のような痛み、全身倦怠感、不安感やイライラ、浮いたようなめまいや立ちくらみ、胃腸の不快感、コールタールのような黒い便と便秘、手足の末端の辛い冷え、関節の痛みなどです。

そこで札幌市内の数々の有名病院を受診し、たくさんの検査を受けました。 頭部CTとMRI、脳と筋肉の検査、血液検査、レントゲン、アレルギー、甲状腺、エコー、内視鏡などの検査です。
そして異常なしの結果が出るたびに、命に関わる大病ではないとホッとしながらも、飲み込めなくなっている原因などがわからないことへの焦りと苛立ち、不安と恐怖心が湧きおこってきました。
脳神経内科と耳鼻咽喉科での嚥下造影検査で飲み込みにくさが認められ嚥下障害の診断が出たものの、医師たちからは今後は今より悪くなるか良くなるかも分からない、心療内科か精神科に行ってみてはと言われました。
どの病院に行っても根本的治療にたどり着けず、炎症がありそうだからとアレルギー性鼻炎薬を処方してくれた病院はまだ良いほうで、ウチは嚥下とか診てないから他で診てもらってと検査もせず問診で門前払いし精神科や他の病院を紹介する医師たちもいました。
耳鼻咽喉科で処方される粘膜を正常にする薬やアレルギー鼻炎薬、鼻詰まりを治す薬、ステロイド点鼻薬などでは、症状が悪化しないまでも改善はしませんでした。
整形外科でストレートネックと言われてからは姿勢などを正したりストレッチ体操やヨガをほぼ毎日していましたが、首や後頭部の痛み、肩こりや背中のはりは治りませんでした。
しだいに医療や医師への不信感が募っていき、回復の機会や望みを失い、気力も失われていきました。

それがちょうど片山先生の元を訪ねる1年前のことです。 そんな私を心配して、岡山市内に住む妹たち2人が五気長生療院の片山先生を紹介してくれました。 その頃はまだ食事もままならず体力もなくて、どうしても岡山行きが叶いませんでした。
とにかくちゃんと診てくれる病院を探して、両親と共札幌市内を奔走し発症から1年半が過ぎた頃、やっと話を聞いてくれて異常無しと言われ続けた内視鏡検査で初めて異常を発見し、適切な治療と投薬をしてくれる医師に出会いました。
その女医の先生は慢性上咽頭炎を発見し治療してくださっていて、改善の兆しが少しずつ見え始めました。
それが片山先生の五気長生療院を訪れる2ヶ月前のことです。 そして、ようやく温かい季節になったので、飛行機と新幹線を乗り継ぎ札幌から岡山へ、母と一緒に片山先生のもとを訪ねました。
慢性上咽頭炎により自律神経失調の状態になりそれが嚥下障害のきっかけになったのかもしれませんが、不定愁訴も含めはっきりとした原因は不明のままでした。
20代の頃のパニック障害や腰椎椎間板ヘルニアも原因不明ですし、子供の頃から続く不定愁訴も原因がわかりませんでした。
ところが片山先生の施術を受けて、わかったことがたくさんありました。 ずいぶん前から首の骨や背骨がズレて曲がり固まっている、骨と骨の間がつまっている、骨盤が片方だけ開きにくい、腎臓のあたりや心臓のあたりがあまりよくない、などさまざまです。
そう言われてみれば、逆子で生まれて股関節を脱臼しており、子供の頃に整体師さんに背骨が曲がっていると言われたことがありました。
10代〜30代にかけては、顔面からコンクリート床に落ちる怪我をしたり、数えきれない程よく転びました。 私は不注意な性格ではなく、神経質で慎重なのですが、なぜか何度も階段から転落する怪我を繰り返し、その度に首・背中・腰・脚などを強く打ちました。
腎盂炎になったこともあり、いつも腎臓が疲れていると鍼灸の先生にも言われていました。
1回目の施術が始まって間もなく大変驚いたのは、私が言葉で言い表すのが難しくて理解してもらうことを諦めていた症状のひとつひとつを、先生が言い当ててくださったことです。 私はどれだけ救われたかわかりません。初めてやっと分かってもらえたという思いで涙が溢れました。 岡山まで私に付き添ってくれた母も、そばで泣いていました。
傷や怪我とは異なり見た目には見えない体の内部の苦しみを、片山先生は正確に見立ててくださったのです。
私の体からの悲鳴と心の叫びが、先生には届いているかのようでした。 先生は私の肉体的・精神的な苦痛をなんとか取り除いてくれようと、私の気持ちに寄り添いながら丁寧に施術をしてくださいました。 先生は私の首の骨のズレは昔からのもので動かないかもしれないけどやってみますとおっしゃいました。
幸いにも首の骨は少し動き、先生はこれからはよく眠れますよと言ってくれました。 私の眠りが浅く、よく眠れていないことも、お分かりのようでした。 今まで原因不明のまま苦しんだ嚥下障害や不定愁訴の元になったのは、頚椎や脊椎がズレたり曲がっていたことで、そこへ繋がる神経の影響によるもので、体にあらわれている辛さはその元凶の犠牲になって出ている症状だったのです。
神経は画像診断でも分からないから本当に厄介です。

施術1回目が終わって、スッキリと体が軽くなり、首や肩が回しやすくなりました。 最初はそれ以上は気付けなかったのですが、その後の昼食の時、自分の体の変化にびっくりしました。 飲み込みが楽で、いつもより断然食べやすくて、おいしく食事が楽しめるのです。 その日の夕食も、翌日の朝食も、引き続き飲み込みやすさを実感して、施術の効果にあらためて感動しました。
嚥下障害になって以来この日まで、飲み込みづらくて食べられなかった生野菜とパンとご飯をおよそ1年半ぶりに食べることができました。それはそれは大変おいしかったです。 そして旅先なのにも関わらず、その夜は久しぶりにぐっすり熟睡しました。 本当に心から嬉しくて、ほとんど失いかけていた勇気と自信が湧いてきました。

翌日、2回目の施術の前に、さっそく体におきた変化について片山先生にお伝えしたら、先生も喜んでくれて、もっと楽になりますよと言ってくださいました。 その通りに2回目の施術を受けた日の夜、また新たな変化に気付きました。 いつもは食事中に手足の末端が冷えて辛いので温かいマグカップやカイロで手足を温めていましたが、冷えを感じないばかりか、むしろ手足がポカポカしているのです。
また日頃から首こりと肩こりがひどくて磁気ネックレスを付けて過ごし、頻繁にスミルローションを首・肩・背中に塗ったり、湿布のロキソニンテープを貼ったりして繰り返し皮膚がかぶれていましたが、その辛い首や肩のこりと背中のはりがほぐれたのです。

そして次の3回目の施術が終わる頃には、首の骨や背骨は1回目や2回目よりもさらに動いて整い、体は一層楽になっていました。
施術の最後には、片山先生が私にとって大切なことをそっと語りかけてくださいました。 私は先生の言葉を心に留めて、今後は自分自身を大切にして過ごそうと思っています。
私は幼い頃から非常に何事にも敏感で、無意識のうちに周囲にアンテナを張っていて緊張感がぬけない気質で、潔癖なところもあり疲れやすい性質だと自覚しつつも、そんな自分を変えられずに約半世紀も生きてきました。 片山先生はそんな私の敏感さがこれから先もストレスとなり体に負担をかけないよう気遣ってくださり、優しく気付きを与えてくださいました。
私がわざわざ語らずとも、私の日常の様子が先生には見えているかのようで、この度が初対面だとは思えない不思議な感じで、心が浄化され温まっていくようでした。
片山先生の施術によって、骨はあるべき位置に修正され、張り巡らされた神経の道筋が正されて、身体の機能がバランス良く本来のはたらきを果たせるように、体と心を整えていただきました。
先生との会話で、私がこれまで心療内科や精神科の受診をすすめられていたことや、やっとのことで良い耳鼻科の医師に出会えたことを話しました。 先生は原因がわからないと最終的に医者は心療内科をすすめるが、そこで薬漬けになっても改善しないばかりか余計わるくなる、大変でしたなぁと言ってくれました。
また先生は施術中に、少し心臓が心配だから心臓の検査をされた方がいいですよと、言ってくれました。 実はいくつか自覚症状が少しあったのですが、それよりもっと辛い症状が他にあったので、心臓までは気が回らなかったのです。
今回、片山先生が弱い部分や良くないところ指摘し病院に行くようアドバイスしてくださったのは、非常に助かりますし大変ありがたいことです。

おかげ様で早期発見と予防のため早速病院を受診したところ、CTや血液検査や24時間心電図などの検査を受け、血管年齢が実年齢よりもかなり高く、将来的に動脈硬化の危険が高いこともわかりました。 不正脈も疑われ、両親も心臓の手術歴があるので、生活習慣も気を付けていこうと思います。
片山先生はいくら治してあげたくても残念ながら施術だけでは治せないことがあるとおっしゃいました。 私も先生の仰ることは真であると思います。 だからこそ先生を信頼し安心して施術を受けることができましたし、先生が苦痛を取り除こうと一生懸命に施術をしてくださったおかげで、たった3回で驚きの変化と改善があったのだと感謝の気持ちでいっぱいです。
片山先生、私を救っていただきありがとうございます。 まだ全ての不調が完全にすっかり良くなった訳ではありません。 徐々に積み重なるようにして悪化していったものが良くなるには、適切な治療とそれなりの時間と努力を要することを、これまでの経験から知りました。 嚥下障害と日々たたかってきた過程においても、積み重なった薄皮を一枚一枚剥がすようにして、少しずつ一歩一歩進んできました。 それがこの度は片山先生の施術を受けたことで、例えて言うならば、健康回復への登り階段をいきなり3段くらい飛び越してジャンプしたぐらいの驚きの改善を実感することができたのです。 以前は出口が見えない暗闇を不安と恐れに苛まれながら手探りで進むかのようでしたが、今は回復に向けて明るい光が見えています。 先生には気力と勇気、自信と希望を与えていただきました。心から感謝しております。
これからも片山先生の施術を受けながら、焦らず無理せずに健康を取り戻していきたいと思っています。 そして私と同じように原因不明の病に苦しんでおられる方や、同じような症状に悩む方、どんな病院に行っても分かってもらえずいろんな薬を飲み続けても改善せずに辛い経験をされている方に、私の体験が参考になれば幸いです。

院からの所見
札幌市からはるばる施術のために岡山市内にホテル滞在され、症状も重度でしたのでご登場いただきました。
(お住まいの公開は許可をいただいております。)
長文をいただきましたことが、いかに長い苦しみの日々であられたことがうかがえます。

施術記録
初診2022/06/03
予診表の症状項目のほとんどが該当するほど
多岐にわたる内容でした。
特筆はこの1年間食べ物が喉を通りにくい。まだパンが通りにくいでした。眠り浅い。しかし頭痛吐き気は無い。
頚椎や背骨が軒並みズレていました。
6/4 昨夜は眠れたそうです。1回でパンの通りが良い。食事の量が増え驚き。まだ頬のジャリジャリ感はある
6/6 更に良い サンドイッチが食べれた
この3回目で頬のジャリジャリ感が取れた模様。
眠り良い。

6/22現在 札幌での生活のその後の容態のお便りが届きました。
湿布を貼ることもなく良く眠れ、喉の通りも良くなりいろんな食材にチャレンジし美味しく食べられる。とのことです。
このわずかな3回の施術でかなり効果が出られたようです。

今回の症例は背骨のズレにより神経が本来の働きをしなくなる典型的な症状でした。
この施術は東洋医学でなく解剖学です。脊柱の一つ一つのズレを元に戻した結果です。
まだ、完全ではありませんので、遠方ですが出来るだけ機会を作られて施術を受けられてくださいませ。

五気長生療院

〒701-0153 岡山県岡山市北区庭瀬70-6
駐車場:3台

2023年11月より
診療時間
9:00~12:00 / 14:00~18:30
(18:30最終受付)
日曜:17:00(最終受付)
定休日:木曜日(その他不定休がありますので、お知らせをご覧ください)
往診はございません。

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